Small portfolio

Only doll photos. (Sorry, there is a little Japanese text at the end.)

Extra edition: 静かな鋼の街_西本百合原画展より

f:id:glitteringrivergreen:20191228112325j:plain

(続き)

f:id:glitteringrivergreen:20191228112319j:plain

  • f:id:glitteringrivergreen:20191228112330j:plain
  • f:id:glitteringrivergreen:20191228112335j:plain
  • f:id:glitteringrivergreen:20191228112344j:plain
  • f:id:glitteringrivergreen:20191228112349j:plain

f:id:glitteringrivergreen:20191228112339j:plain

f:id:apaleovalinthewi02:20191228112832j:plain

f:id:apaleovalinthewi02:20191228112836j:plain

f:id:glitteringrivergreen:20191228112354j:plain

ギニョール / 西本百合原画展 「星降る街」にて入手。
Extra edition として、球体関節人形のこのブログへ収める。
原画展は、見るもの全て欲しくなってしまうほど、一つに絞るのが難しかった。硝子好き、欠けた月が好きだ_ということを拠り所にして、この作品に決めたのだが、あちらこちらに思いを残している。
描かれた街を眺めていて、藤原家隆の歌_ながめつつ思ふも寂し久方の月の都の明け方の空_と光瀬龍落陽2217年のラスト・シーンを思い返していた。絵には、どこにも人影が見えないのだが、自分がこの街の住人であったら_と夢想せずにはおれない。ひところ、どこか違う世界に生きる本当の自分というものを夢見ていた。幻想小説であれ S・F であれジャンルは何でも構わない。宿場町を風のように過ぎ去る姿に惹かれて、同じ時期、木枯し紋次郎も手当たり次第に読んでいた。一人で過ごした自習時間の図書室のリノリュームの冷たさを思い出す。過ぎてしまった時間が嘘のようだが、好みは変わらない。多分、こんな気持ちのまま最期を迎えるのだろう。
硝子の中の静かな街にも風は吹いているのだろうか。鋼の回廊を歩いていて、誰かに巡り逢うことを心秘かに願っている。
ふと、裏返しにしてみると、小さなラベル。「採集物 月島3」とある。巨大な宇宙都市を思い描いていたのだが、小さな昆虫のような住人の棲む世界だったのかもしれない。他愛のない空想は、さらに広がっていきそうだ。