Yu-ko: Her serenity
(続き)
何をやっても上手く回らない。そんな思いがここ暫く続いている。心の中の奥の奥には痩せさらばえた獣がいて、遠吠えのような叫びを発している。夢はいつでも職場の光景。どうしようもない状況の只中にある。辞めてしまって5年。それでも夜中に何度も目を覚まして眠れなくなる。
美しい夢、愉しい夢を見たい。そんな願いは叶うことがないと思い知った昼下がり。久しぶりの陽射しを目にした気がして、この子の函を開けた。
2015年11月、MIDOW 展会場で初めて見たときの気持ちが甦る。彼女は別の世界の静けさの中にいた。
傷つけるのを恐れて箱から出すのを躊躇うのだが、苦しいときには彼女の静謐に縋っても罰は当たらないだろう。
少しばかり残した画像を、この続きとして、次回へ廻したことを許してもらいたい。