Alice38: Another past
(続き)
1963 CADILLAC 1:24 Diecast Model Car と共に。
撮影しながら六本木純情派を口遊んでいた。ふてぶてしい表情だけ見ていたらロックンロール・ウィドウでも似合いそうだけれど、今日は、あの頃見ていた荻野目洋子のPVを思い返していた。借りてきたLDの画像の美しさ。輝度が違うと思ったのは正しかったのかな。…
最近、もう一つの過去というべきものを思い描いているときがある。近くなら阪神淡路の震災のない世界。遠くても Occupied JAPAN の頃。何らかの形で自分の生き方に影響があったのではないかと思う節がある。母が亡くなって4年が経ち、生きている間は、何の興味もなかったのに、母が戦時中に女学生として過ごした街を訪ねてみたりした。そんなことが多分関係しているのだろう。考えてみれば、私の生まれる前に亡くなった祖父の名前すら聞き覚えがない。
空想の中の別の過去にも紆余曲折はあって、さすがに良いことばかり想像することはできないのだけれど、何故か、今とは違う日々に必ず辿りついている。
だからなのか。六本木純情派の歌にある Who are you を無性に叫びたくなるのは。それが、私自身に対してなのか、それとも周りにいる他者に対してなのか_分からないのだけれど。