Alice38: Small piece of chocolate
(続き)
コンビニエンスストアに立ち寄ってチョコレートを買った。普段は甘いものを食べないのだが、チョコレートは何となく別物だと考えている。チョコレートを食べたいと思う時には、スモーキーなウィスキーの匂いも口の中に広がっているし…。
せっかくだから新しい製品を選ぶ方が多いのだが、今日はオーソドックスな板チョコ。金色のメーカー・ロゴに被さっている力士と軍配の絵が鮮やかだ。ラベルの内側には、キッカケが生まれるメッセージなるものがあった。次の大阪場所チケットは手に入るのかな。
大勢の人の集まる所やお祭りの賑わいは無縁だと考えているのに、一日相撲見物しながら酒を飲むのは何とも言えない贅沢をしている気分になれる。こんなに人が集まっている場所なら、亡くなってしまった人も遊びに来ているのではないかと考えたりする。祭りの非日常性に魅せられる人が多いのは、そんな理由もあるのだろうか。
色とりどりの飾り物に囲まれていても、この子はやはり複雑な表情をしている。甘くて、苦くて、スモーキー。何だか悲しそうな眼をしているようにも思えてきた。