Small portfolio

Only doll photos. (Sorry, there is a little Japanese text at the end.)

Frieda: Deafening Cry of Silence

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(続き)

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朝日が射しこむ小さな窓辺。
いろんな物を移動させて撮影のためのステージを設えた。衣装は前回の "Frieda: Magical moment" の時のまま。白い大きな襟の反射光が彼女の頬を明るく照らしている。
しかし、こんな光の当て方は「お化けライト」と謂うらしく、み(@she_is_423)さんを撮っていてNGを出されたことがある。考えてみれば、一時期、等身大ドールの撮影で、ホラー映画のスチル然としたものを連発していた。性格的なものが災いしたのだろうと考えていたが、今から思えば光の当て方も良くなかったのだろう。その後、転居により、人形の撮影場所は、狭くて長い廊下から新しい家の西の窓辺に変わった。それでも、何を美しいと感じるか_好みは然ほど変わってはいない。
何か言いたげな表情が撮れたことに満足して片付けを始めた。抱きかかえてみて初めて右足首が網タイツの中で脱落していたことに気づく。両手首に続いて、いよいよ足首_そう思いながらも、意外なくらい冷静だった。ただ、テンションゴムを足首で仮止めしてみて、この子が常時耐えている張りの強さを実感した。静かに横たわっている時でも、球体関節人形は弛緩しているわけではないのだ。
ヒートンを瞬間接着材と共に押し込みながら、これが外れたことに何故気づかなかったのか_徐々に後悔が広がり始める。何か言いたげだった表情は、この子の精一杯の叫びではなかったのか。
ひどく遅れて漸く耳に達する遠雷の響きを想った。