Jean: In her box
(続き)
色数の少ない画像ばかり撮っていた気がしたので趣向を変えてみた。
それでも、この球体関節人形用のブログは、まだカラフルな感じがする。外出記録ブログの方はモノクロなのでは_と思うものがトップ画像として続いている。
モノクロ画像が嫌いなわけではない。インスタグラムやTwitterで美しい画像に出逢うのだが、自分でそれをやってみたいと思わない。意識しなければ鬱々とした画像ばかり撮ってしまうことを自覚しているからだ。
この子も前回の記事では、妙に白っぽい画像ばかりだった。今回は来客用蒲団の上、箱に入れたままの状態で撮影することにした。着せ替えしなくても一転して華やかな画像になった。背景をどうするか。思っている以上に重要な役割を果たしているのが分かる。
それに今回気づいたのだが、この子は、箱に収まっているときの方が、表情が豊かになる。同じ箱入りでも、中嶋清八ドールは皆硬い表情で横たわっている。何が違うのだろうか。クリーム色の緩衝材と青いストール、背景の赤い布と来客蒲団。花で埋め尽くされた棺の中のような画像になる恐れもあったのに、なんだか目許が愉しげだ。見ていると私の頬も緩んでくる。